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課題公募情報

中性子・ミュオンを用いる実験課題を募集しています

MLFでは中性子・ミュオン実験装置を用いる実験課題を広く募集しています。申請を受け付けた課題は厳正な審査により選定され、採択された課題にはビームタイムが配分されます。

申請上の注意点

MLFで実験を行うには、申請書を提出頂き審査を通過する必要があります。(審査プロセスの詳細はこちら)。申請書の作成にあたっては、以下の点に留意頂けるようお願いいたします。

  • 申請書は科学的意義などの審査基準に基づき審査が行われます(成果専有課題は除く)。
    • 研究分野に応じた分科会で審査は行われますが、なるべく専門外の審査員にもわかるよう記述してください。
  • 申請書は、記載項目に沿い、実験の研究背景、具体的な実験内容、最終的な目標における当該実験の位置付けなどが明確に分かるように記載してください。
    • どんなに目標が優れていても実験の具体性がなければ高い評価は得られません。
  • 継続的に行っている研究については、前の研究との具体的な相違点について記載してください。
    • 違いが明瞭で無い場合は既に採択された課題として低い評価を受ける可能性があります。
  • J-PARCでは、国際的な利用施設としての運用を行うために外国人を審査委員に加えており、英語による申請を原則としています。ただし、産業利用課題(P7分科会)及び新利用者支援課題(P9分科会)は日本語での申請が可能です。

課題の種類

定期募集する課題

 
課題の種類 募集時期 説明 成果の公開
/専有
利用料 実験報告書
の提出
短期課題 2回/年(4月、10月) 利用期間が1期(半年)の課題。成果公開課題と成果専有課題がある。
【対象ビームライン】中性子・ミュオン全ビームライン
公開/専有 無償(成果公開)/有償(成果専有) 要(成果公開)/不要(成果専有)
1年課題 2回/年(4月、10月) 利用期間が2期(1年)の課題。実験内容に実験技術の開発要素が含まれる課題。
【対象ビームライン】BL11
公開 無償
新利用者支援課題(NUP) 2回/年(4月、10月) 利用期間が1期(半年)の課題。MLF中性子線の利用が未経験者向けの課題。申請書の作成から実験データの解析までスタッフが支援を実施します。左記の募集期間に先立ってCROSSへの事前申請(随時)が必要。詳細はこちらを参照ください。
【対象ビームライン】BL01、BL02、BL11、BL15、BL17、BL18、BL22
公開 無償
長期課題 1回/年(3月) 利用期間が6期(3年)の課題。長期にわたった研究開発戦略および研究体制が明確で、MLFの測定技術の高度化や、中性子科学分野における人材育成に繋がる課題。
【対象ビームライン】BL03、BL20、BL23を除く中性子ビームライン
公開 無償 要(1年ごと)
P型課題 2回/年(4月、10月) 将来的に課題申請を行うための予備実験(未経験者による予備実験を含む)
【対象ビームライン】ミュオンビームライン
公開 無償
優先課題 2回/年(3月、9月)利用期間が1期(半年)の課題。国家プロジェクト等の研究資金に審査を経て採択された課題に対し、J-PARCでの実験の必要性、実施の技術的可能性、安全性等を審査の上、優先的に利用できる成果公開型の課題。
【対象ビームライン】BL03、BL20を除く中性子ビームライン
公開 有償
産業利用促進課題 2回/年(4月、10月) 利用期間が1期(半年)の課題。産業利用の裾野拡大を目的として、CROSS等が主催・支援する勉強会やコンソーシアム等に対し、利用料を減額する課題。
【対象ビームライン】BL03、BL20を除く中性子ビームライン
専有 有償 不要

随時募集する課題

課題の種類 説明 成果の公開
/専有
利用料 実験報告書
の提出
Fast Track Proposal 利用者から事前にお預かりした試料を装置グループが代わりに測定する課題。
【対象装置】BL01、BL08、BL11、BL17、BL18、BL21、BL22

※現在BL16ではFTPを募集していません。
公開 無償
緊急課題 学術的・社会的に重要性が極めて高く、迅速に実施する必要がある課題。申請受付期間は4/1~5/31と10/1~翌3/31。
【対象装置】中性子・ミュオン全ビームライン
公開 無償
有償随時課題 学術的・社会的に重要性が極めて高く、迅速に実施する必要がある課題。成果専有課題のため利用料金の支払いが必要。申請受付期間は4/1~5/31と10/1~翌3/31。
【対象装置】中性子・ミュオン全ビームライン
専有 有償 不要

茨城県産業利用課題

種別 説明 募集時期 有効期限 対象ビームライン 産業利用 成果専有
茨城県産業利用課題 産業界の方を対象とした、製品開発等に利用可能な課題 年8回 1サイクル(約1ヶ月) BL03, BL20(BL20はメールインサービスも利用可能) 申請可 申請可
BL利用促進課題 大学・研究機関等に属する方を対象とした、生命・材料科学全般の発展と将来の産業利用に資する革新的な研究 年2回 半期 BL03 申請可 申請不可
年1回 1年 BL20 申請可 申請不可

成果公開課題と成果専有課題の違い

成果公開課題は得られた成果を公開することで利用料金が免除*される課題です。一方、成果専有課題は、利用時間に応じた利用料金を支払うことで、実験で得られた成果を専有(非公開)できる課題です。成果公開課題と成果専有課題の違いは以下の通りです。

成果公開課題:成果を公開することでビーム利用料金が免除*されます。

  • 期の終了後60日以内の実験報告書の提出を義務付けています。また提出された実験報告書はWebに公開します。
  • 実験実施後3年以内に論文などによる成果の公開と登録をお願いします。
  • 課題審査では、上記の実験報告書の提出と成果登録の有無を勘案します。

※優先課題は成果を公開していただくことで、利用料金が減額されます。

成果専有課題: ビーム利用料金を支払っていただくことにより、利用者がMLFを利用して得た成果を専有(非公開に)できます。

  • J-PARCセンターが安全性の確認、実施の技術的可能性及び要求ビームタイムの妥当性のみ確認いたします。審査委員会での審査は行われません。
  • ビーム発生にかかるフルコストを回収するとの考えに基づき、料金を算定します
    • 利用料金は募集時期によって変動します。具体的な金額は募集要項をご参照ください。
    • 利用料金は30分単位で計算されます。

課題情報の公開: 成果公開及び成果専有課題ともに、採択された課題及び実施された課題については、以下の情報を公開します。

  • 採択後: 課題番号、実験責任者情報(氏名、所属機関)、所属機関の国名、利用ビームライン、配分ビームタイム
  • 実験実施後: 課題名、利用ビームタイム

ビームタイムの区分について

茨城県産業利用課題は通常のビームタイムとは異なる「第三者専有利用区分」での利用となります。また、上記の課題とは別にJAEA, KEK及び登録機関が主導的に利用、あるいは大学等と共同で利用する「プロジェクト・装置利用区分」による利用も行われています。

問い合わせ先

  • J-PARCセンターユーザーズオフィス
    • 利用相談(成果公開): j_proposal@ml.j-parc.jp
    • 利用相談(成果専有): j_proposal_p@ml.j-parc.jp
    • 申請手続き: jimurisoku@ml.j-parc.jp

過去の公募要領