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2024B期J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)
優先課題 公募要項

J-PARC MLFは研究成果を創出し、その研究成果を国内外へ発信するための国際研究拠点です。

●優先課題とは:

国家プロジェクト等の研究資金に審査を経て採択された課題(以下「研究課題」という。)に対し、J-PARCでの実験の必要性、実施の技術的可能性、安全性等を審査の上、優先的に利用できる成果公開型の課題です。ビームタイムを優先的に配分するため、成果公開型ですが有償となります。
※一般利用課題(短期、1年)への申請を妨げるものではありません

申請の前にまずお読みください。

  • 課題申請にあたっては、J-PARC物質・生命科学実験施設利用約款を理解した上で申請してください。
  • 試料環境や実験条件に関して、装置担当者への事前相談を推奨します。→詳細はこちら
  • BL16(SOFIA)に申請する場合、事前相談が必須です。→詳細はこちら
  • 装置を持ち込み、使用する場合は課題申請の準備段階において事前に各装置責任者・担当者と協議してください。→詳細はこちら
  • KEKビームラインでは学部学生を共同実験者とすることはできません。→詳細はこちら
  • 申請書の記載内容に剽窃が確認された課題は不採択となる場合があります。→詳細はこちら
  • MLFでは、代行実験を原則実施いたしません。→詳細はこちら

1. 受付期間、申請方法等

【受付期間】

2024年4月17日(水)~5月9日(木)17:00 (JST)

受付最終日は、アクセスが集中し、課題申請システムに繋がりにくくなる場合がありますので、余裕を持って申請してください。

【申請方法】

J-PARC Portalから課題申請システムにログインして申請してください。
(J-PARC Portalを初めて利用される方は、必ずJ-PARC Portalの画面右上の「J-PARC Portalの利用方法」をお読みください。)

【申請時に提出いただく書類】

課題を申請する際に、申請システムから以下の書類を提出してください。

  • 保有する外部資金申請書の研究目的と研究計画にあたる部分のコピー

【テンプレート】

優先課題 申請書テンプレート・・・Ver. 2024B優先課題

ダウンロード:2024B期優先課題テンプレート

最新のテンプレートが使用されていない申請書は受理されません。

【ビームタイム見積もり】

陽子ビーム出力を750 kW(予定)としてビームタイムを見積もってください。

【申請言語】

日本語 / 英語

【応募資格】

  • 国家プロジェクト等の研究資金において、課題の採択を受けた方、または課題の採択を受けた方から再委託された課題分担者やそれに準ずる方
  • 大学、民間企業が実施する課題、および海外の機関が実施する課題は対象外です。

応募資格に関する問い合わせはj_proposalmlj-parc.jpまでお願いします。

2. 申請のための事前相談

【試料環境、実験条件に関する事前相談】

試料環境(特にマグネット等の特殊な試料環境)や実験条件に関して、事前に装置担当者に相談いただき、適切な実験内容で申請してください。申請課題の科学的な評価が高くても、試料環境や実験条件が合わず、実験の実施が不可と判断された課題は採択されない場合があります。
装置担当者の連絡先:各装置の詳細ページを参照

【BL16の装置へ課題申請する方】

  • BL16(SOFIA ソフト界面解析装置(試料水平型反射率計))へ課題を申請される場合は、必ず装置担当者に実験内容を事前相談してください。

装置担当者の連絡先:BL16

【機器の持ち込みをされる方】

施設に備え付けの装置以外を持ち込み、使用する場合は、課題申請の準備段階において、各装置責任者・装置担当者との協議が必須です。

  • 中性子ビームライン:各装置の装置担当者と協議してください。
    装置担当者の連絡先:こちら

【中性子・ミュオン利用が初めて、あるいは初心者の方】

J-PARCセンターでは中性子・ミュオンの利用が初めての方や経験が浅い方の相談を随時受け付けています。中性子・ミュオンのご利用をご検討されている方は中性子・ミュオン利用ポータルサイト(J-JOIN)にお問い合わせください。

3. 応募を受付ける実験装置一覧

装置の仕様などについては各装置の担当者までお問い合わせください。

優先課題を受け付ける実験装置

中性子ビームライン

中性子回折装置
中性子非弾性散乱装置
中性子小角散乱・反射率装置
他の中性子実験装置

4. 申請に関する注意事項

  • 参考文献の引用元の情報は正しく記載してください。
    他の論文等の文章や図表を引用した場合は、引用元の情報(文献や論文)を必ず明記してください。引用元の情報が正しく記載されておらず、審査の過程で申請書が剽窃と判断された課題は不採択となる場合があります。
  • 申請書に記載する共同実験者の承諾を得てください。
    共同実験者欄は、本人の承諾を得た上で記入してください。装置担当者等のMLFスタッフを共同実験者にする場合も同様に事前に本人の承諾を得てください。未承諾の共同実験者が記載されている課題は不採択となる場合があります。
  • 核燃料物質を使用することはできません。放射性同位元素はMLFで許可を受けているもの以外は使用することはできません。
  • 定格出力が7.5 kWもしくは7.5 kVAを超える、または定格電流が30 Aを超える電気工作物を持ち込む予定がある場合、機器の仕様を研究計画書に明記してください。
  • KEKビームラインでは学部学生を共同実験者とすることはできません。ただし、実験実施時に「実習生」として実験に参加することはできます。なお、大学院学生を共同実験者とする場合、大学院学生であることが分かるように職位欄に「Graduate Student」と記載してください。

5. キーワードの記述

課題に関連するキーワードを最大5つまで、研究計画テンプレートに記述してください。キーワードとして使用する単語に制約はありません。

6. 他の量子ビーム施設等と連携して実施する課題

実験課題の動向調査のため、研究計画テンプレートにSPring-8、JRR-3などの他の量子ビーム施設や「富岳」を含むHPCIなどのスーパーコンピューターを連携して利用する課題については、連携先の施設名、装置名を記述くださいますようお願い致します。なお、連携施設の記載の有無によって審査に優劣がついたり、優先的なビームタイムや計算資源の配分を行ったりすることはありません。

7. 課題審査の流れ

  • インハウス委員による「優先課題分科会」で課題審査を行います。
  • 以下の観点から総合的に審査を行います。
    • 技術的な実行の可能性およびビームタイム(※1)
    • 実施可能な研究チームを構成できているか
    • 全体の実験計画との関連(※2)
     

※1:審査の結果ビームタイムは要求する時間と異なる場合があります。
※2:研究課題の趣旨とJ-PARC MLF利用申請の内容が異なると認められる場合は、対象外とされることがあります。

8. 採択された課題の実施条件

  • 実験責任者はJ-PARC物質・生命科学実験施設利用約款の内容に承諾の上、実験実施前に同意書の提出が必要となります。
  • 代行実験は原則実施いたしません。課題代表者あるいは共同実験者が来所して実験(準備を含む)を実施してください。
  • 装置責任者と課題代表者が実験予定日の30日前までに実験実施の見通しが立たないと合意した場合、ビームタイムはキャンセルとなります。
  • 学生(大学院生を含む)のみで実験を実施することはできません。
  • 日本国非居住者または外国と強いつながりがある日本国居住者に該当する課題申請者および共同実験者が実施する実験(実験者、試料、得られたデータなど)については、原則として輸出管理審査の対象となります。申請書の受理後あるいは課題の採択後であっても、輸出管理手続きの結果、実験の実施が許可されない場合がありますのでご了承ください。

9. 優先課題のビーム利用料

優先課題・・・735,000円/日(税込み。1円未満切り上げ。)

10. 実験報告書等の提出

  • 優先課題は成果公開課題のため、利用者には課題を終えた期の終了後60日以内の実験報告書の提出を義務付けています。締切日はこちらを参照してください。実験報告書が提出されない場合は、一般利用課題(短期、1年)の成果専有課題と同等のビーム利用料が課されることになります。
  • 提出期限を過ぎて、これまで行った課題の実験報告書の提出がない場合には、次期以降の課題申請ができません。(共同実験者としても実験に参加できません。)
  • 実験報告書は提出期限後、約6か月以降にWebに公開します。
  • 提出期限から30日を経過後に実験報告書が未提出の場合は追加の料金徴収の手続きを開始します。

11. 論文等の公開

  • 課題が終了した翌年度の4月1日から起算して3年以内に論文等の公表をお願いします。
  • 論文等は、査読付き論文、査読付きプロシーディングス、博士論文、特許、技報(公開)、J-PARCの年報・成果集とします。
  • 論文等を公表する際の共著者については、事前に装置担当者と相談することを推奨します。
  • MLFでの実験は施設の管理者や装置担当者などの支援の下に行われていますので、その支援も鑑みて共著者を記載してください。 また、必ず課題番号と利用した実験装置を明記してください。記述例はこちらを参照してください。

12. 採択課題、実施済み課題情報および実験データの公開について

採択課題、実施済み課題情報の公開

採択された課題および実施された課題については、以下の情報をWebに公開します。

【採択後に公開する情報】
 課題番号、実験責任者情報(氏名、所属機関)、所属機関の国名、利用ビームライン、配分ビームタイム

【実験終了後に公開する情報】
 課題名、利用ビームタイム

実験データの公開

成果公開利用によって取得された実験データは、課題を終えた年度の翌年度から3年を経たのちに、測定データである1次データと、測定条件等を示したメタデータ(ログ)を公開します。

13. 課題審査結果のお知らせ

申請者宛に審査結果が送付されます。2024年8月頃に内定通知、また、すべての審査プロセスが終了する2024年9月に正式な採否結果通知が送付される予定です。

14. 問い合わせ先

利用相談:j_proposalmlj-parc.jp
申請手続き:jimurisokumlj-parc.jp