トップ » 実験課題公募 » 2021B期 J-PARC MLF 実験課題(一般利用課題(短期、1年)) 公募要項

2021B期 J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)
実験課題(一般利用課題(短期、1年)) 公募要項(締め切りました)

J-PARC MLFは研究成果を創出し、その研究成果を国内外へ発信するための国際研究拠点です。

今回の公募における主な注意点
  • コロナ禍における実験の実施方針
    コロナ禍の影響によりJ-PARCへの来訪に困難が生じることが予想されますが、研究グループのどなたかが来所して実験(準備を含む)を実施してください。
    課題申請書には、「申請の注意事項」を確認し、来所見込みの方が分かるように記入してください。その際、共同実験者には事前に本人の承諾を得てください。共同実験者に装置担当者が含まれる場合も同様に事前に本人の承諾を得てください。
    なお、実験実施の30日前までに実験に来所される方の見通しが立たない場合は、ビームタイムをキャンセルいたします。
  • 最新の研究計画テンプレート
    一般利用課題(短期、1年、産業利用、新利用者支援課題)の研究計画書の作成には各課題に応じた最新のテンプレート(2021B版)を使用してください。所定のテンプレートが使用されていない申請書は受理いたしませんのでご注意ください。

1. 応募受付期間

   2021年4月17日(土)~5月14日(金) 17:00 (JST)

受付最終日は、アクセスが集中し、課題申請システムに繋がりにくくなる場合がありますので、余裕を持って申請してください。

2. 応募方法

課題の申請

J-PARC課題申請システムから申請してください。

一般利用課題(短期、1年、産業利用、新利用者支援課題)の研究計画書の作成には各課題に応じた最新のテンプレート(2021B版、1年課題は2021B+2022A版)を使用してください。(テンプレートはこちら

最新のテンプレートが使用されていない場合、申請書は受理いたしません。

申請の注意事項

  • 課題申請書には来所見込みの方が分かるように次のように記入してください。
  • 来所見込みの共同実験者の職位の後ろには”OP”(On-site Participant:現場参加者)と必ず記載してください。申請代表者の来所見込みがない場合、共同実験者欄には来所見込みの方を必ず含めて記載してください。
  • 共同実験者欄は、本人の承諾を得た上で記入してください。共同実験者に装置担当者が含まれる場合も同様に事前に本人の承諾を得てください。未承諾の共同実験者が記載されている課題は不採択となる場合があります。
  • 試料環境や実験条件などについて、事前に装置担当者と相談した上で申請することを推奨します。装置担当者への連絡先、試料環境、装置仕様等については各装置のページを参照してください。
  • 茨城県実験装置(BL03、BL20)を利用する課題に関して、本公募では産業界(民間企業)に所属する申請代表者からの申請は受け付けません。産業界に所属する方で産業利用課題の申請を希望する方、また、大学・研究機関に所属する方でBL利用促進課題「革新研究課題」の申請を希望する方は、茨城県が実施する実験課題公募に応募してください。
    【問い合わせ先】いばらき量子ビーム研究センター 茨城県事務室
    TEL:029-352-3301, E-mail: info-neutronprefibaraki.lg.jp に応募してください。

言語

英語(ただし、産業利用分科会(P7分科会)、新利用者支援分科会(NUP)(P9分科会)への申請は日本語でも受け付けます。)

3. 利用期間とビームタイムの見積もり

利用期間

一般利用課題(短期)・・・・・・・・2021年11月~2022年3月(予定)
一般利用課題(1年、BL11のみ)・・・2021年11月〜2022年7月(予定)

ビームタイム見積もり

陽子ビーム出力を600kW(予定)としてビームタイムを見積もってください。

4. 応募資格

  1. 国内外の大学、民間企業および公的研究機関などに所属する研究者
  2. 大学院学生(修士課程、博士課程)※

※ 大学院学生が申請者となる場合の注意事項

  • 大学院学生が申請代表者となる場合、必ず事前に当該装置の担当者まで連絡してください。
  • 申請者の職位欄には、大学院学生であることが分かるように「Graduate Student」と記載してください。
  • 大学院生が申請者となる場合は必ず、共同実験者欄に申請者の「指導教員」と、実験に立会う「実験立会い者」の氏名を記載してください。また、それらが分かるように各職位欄には職位と併せて”AS”(Academic Supervisor:指導教員)、”ES”(Experiment Supervisor:実験立会い者)と必ず記載してください。記載されていない申請書は受理できません。
  • 実験立会い者は、原則、指導教員を含む所属組織のスタッフ、共同研究者(大学院生は不可)とします。
  • 課題が採択された場合、指導教員には実験の実施に必要な誓約書(指定書式)を提出していただきます。

※ 非居住者が行う実験の輸出管理審査について

  • 日本国非居住者に該当する課題申請者及び共同実験者が実施する実験(実験者、試料、得られたデータなど)については、原則として輸出管理審査の対象となります。課題の採択後であっても、輸出管理手続きの結果、実験の実施が許可されない場合がありますのでご了承ください。経済産業省が公表している外国ユーザーリストに掲載されている機関に所属する者およびNPT未加盟国の応募者については、文部科学省等と協議し、資格の有無を決定します。

5.採択された課題の実施条件

  • 申請代表者あるいは共同実験者が必ず来所して実験(準備を含む)を実施してください。
  • 実験開始の30日前までに実験に来所される方の見通しを立ててください(海外から来日する場合は、来日予定日までにVISAが発給される見込みであることを確認してください)。期限までに実験に来所される方の見通しが立たない場合は、ビームタイムをキャンセルいたします。
  • 来日に関する必要な手続き、条件などは外務省のWEBページで確認をしてください。

6. 応募を受付ける実験装置一覧

装置の仕様などについては各装置の担当者までお問い合わせください。

一般利用課題(短期)を受け付ける実験装置

中性子ビームライン

中性子回折装置

中性子非弾性散乱装置
中性子小角散乱・反射率装置
他の中性子実験装置

ミュオンビームライン

ミュオン実験装置

一般利用課題(1年)を受け付ける実験装置

中性子ビームライン

7. 課題審査分科の選択

申請課題は以下の分科毎に審査が行われますので、申請時に適切な分科を選択してください。

また各分科のキーワードはこちらを参照してください。

中性子課題

P1 構造科学(結晶・非晶質・液体)分科会
P2 エネルギー科学・高圧科学分科会
P3 ソフトマター・バイオマター分科会
P4 磁性体・強相関電子系(構造)分科会
P5 磁性体・強相関電子系(ダイナミクス)分科会
P6 基礎物理・原子核物理・装置開発・イメージング分科会
P7 産業利用分科会(※1)
P8 材料工学分科会
P9 新利用者支援分科会(※2)

ミュオン課題

Q1 電子物性・水素関連物性分科会
Q2 一般応用分科会

(※1)産業利用分科会(P7分科会)では、申請代表者が産業界(民間企業)に所属している方の課題のみを受け付けます。

(※2)新利用者支援分科会(P9分科会)では、新利用者支援制度の利用申し込みフォームから事前申請された課題のみを受け付けます。

8. 審査基準

課題審査では、審査基準に則り、総合的かつ専門的に審査を行います。 課題のビームタイムは、課題の科学的価値およびや必要なビームタイムの妥当性を考慮した上で決定します。

9. 研究を計画する上での注意事項

  1. 核燃料物質を使用することはできません。放射性同位元素はMLFで許可を受けているもの以外は使用することはできません。
  2. 特殊な試料環境(マグネット等)を使用する場合は、申請前に各装置の担当者に相談をしてください。
  3. 分科会において、申請内容が申請されたビームラインではなく、他のビームラインで実施する方が適切と判断した場合は、申請ビームラインを変更することがあります。
  4. 定格出力が7.5kWもしくは7.5kVAを超える、または定格電流が30Aを超える電気工作物を持ち込む予定がある場合、機器の仕様を研究計画書に明記してください。
  5. KEKビームラインでは学部学生を共同実験者とすることはできません。ただし、実験実施時に「実習生」として実験に参加することはできます。なお、大学院学生を共同実験者とする場合、大学院学生であることが分かるように職位欄に「Graduate Student」と記載してください。
  6. 学生(大学院生を含む)のみで実験を実施することはできません。
  7. 産業界(民間企業)に所属する研究者がミュオン実験装置の利用を希望する場合、申請前に「問い合わせ先」まで連絡してください。
  8. ミュオン実験装置では一般利用課題の申請に向けた予備実験またはミュオン利用未経験者を対象とした課題(P型課題)を公募しています。詳細はKEKのWebサイトで確認してください。

10. 「元素戦略」、「連携利用」課題について

一般利用課題の中で文部科学省が推進する”元素戦略”に関連する課題あるいはSPring-8などの他の量子ビーム施設や「富岳」を含むHPCIなどのスーパーコンピューターを連携して利用する課題については、実験課題の動向調査の重要な情報となりますので、申請システムの該当欄、「元素戦略」または「連携利用」をチェックしていただくようにお願いします。

なお、このチェックは他の課題(チェックを付けていない課題)と異なる基準による審査を行ったり、優先的なビームタイムや計算資源の配分を行ったりするためのものではありません。 詳細はこちらを参照してください。

11. 公募課題の種類とビーム利用料金

一般利用課題(短期)には成果公開型と成果非公開型(成果占有型)があります。 利用料金は以下のようになります。
・成果公開型・・・・成果を論文などにより公開することで免除されます。
・成果非公開型・・・2,983,000円/日(税込み。利用料金は1時間単位で計算されます。)
詳細は利用区分と課題の種類を参照してください。

12. 成果の公開について(成果公開型課題)

  1. 成果公開型課題の利用者には期の終了後60日以内の実験報告書の提出を義務付けています。締切日はこちらを参照してください。また、提出された実験報告書はWebに公開します。
  2. 実験実施後3年以内に論文などによる成果の公開と登録をお願いします。
  3. 課題審査では、これまでに行った実験の実験報告書の提出と成果登録の有無を勘案します。
  4. 成果を公表する際の共著者については、事前に実験装置担当者と相談することを推奨します。
  5. MLFでの実験は施設の管理者や実験装置担当者などの支援の下に行われていますので、その支援も鑑みて共著者を記載してください。 また、必ず課題番号と利用した実験装置を明記してください。詳細はこちらを参照してください。

13. 採択課題、実施済み課題の情報公開について

採択された課題および実施された課題(成果公開型、成果非公開型)については、以下の情報をWebに公開します。

課題選定後に公開する情報

課題番号、実験責任者情報(氏名、所属機関)、所属機関の国名、利用ビームライン、配分ビームタイム

実験終了後に公開する情報

課題名、利用ビームタイム

14. 問い合わせ先

利用相談(成果公開型):j_proposalmlj-parc.jp
利用相談(成果非公開型):j_proposal_pmlj-parc.jp
申請手続き:jimurisokumlj-parc.jp