2024.04.12
J-PARC MLF 2023年のプレスリリース
2023年にJ-PARC MLF(物質・生命科学実験施設)関連の成果についての18報のプレスリリースが行われました。これらの中から産業に結びつく可能性のあるプレスリリースを、分野ごとに分類しました。MLFがどのような産業に結びつくのかを知る参考にしてください。
また、その他に掲載したような新たな測定手法の開発も行われており、このような開発が社会課題解決に今後利用されることも期待されます。J-PARCセンターではMLFの産業利用の取り組みなどを報告する場として、他組織と協力して例年7月に中性子産業利用報告会を開催しており(【開催報告】令和5年度 中性子産業利用報告会)、2024年も開催を予定しています。2024年の開催についての案内はこのWebサイトや、共催組織である総合科学研究機構、中性子産業利用推進協議会のWebサイトで周知される予定です。中性子・ミュオンを使って実験、試験を行いたい方に向けた利用案内サイトJ-JOINの利用相談もご活用ください。
MLFの成果、プレスリリースは次のページでご覧いただけます。
2024年もMLFの成果にご注目ください。
電池材料
- 超高速イオン伝導と高安定性を示す 低環境負荷材料を創製し、新しい伝導機構を解明
- 新イオン伝導体・燃料電池・センサー等の開発を加速 -
中性子 BL08 BL09 - 室温で作動するH-導電性固体電解質の開発
- 電気陰性度の低いカチオンの導入が電解質作動を可能に -
中性子 BL09 - 自動車向け燃料電池内部の水の挙動を解明
- 中性子と放射光による観察に世界で初めて成功 -
中性子 BL22 - イオン周りの水分子は水素結合を素早く組み替えていた
- 水和物結晶中の水分子の運動を中性子で観測 -
中性子 BL02 - 伝導率が世界最高のリチウムイオン伝導体が示す全固体電池設計の新しい方向性
次世代電池材料を用いた厚膜型全固体リチウム金属電池を実現
中性子 BL09 - 構造が不規則な「高イオン伝導体Ba7Nb4MoO20」の中の隠れた規則性を発見
次世代電池材料を用いた厚膜型全固体リチウム金属電池を実現
中性子 BL21 - イオン伝導ガラス中のリチウムイオン輸送環境の解明
- Liイオン電荷雲のトポロジカル分析により、ガラス電解質開発に新たな指針 -
中性子 BL21