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MLF利用の基本方針

MLFは国内外の学術界及び産業界に開かれた利用機会を提供します。公平かつ公明なユーザー本位の運営のために、各種委員会を設置し、国内外の有識者をメンバーとするpeer reviewシステムを設けています。

各委員会等の概要はこちら

実験装置の種類

MLFの実験装置は以下の3つに区分されます

J-PARC装置

JAEAが設置(下記、共用装置を除く)およびKEKが設置し、運営する中性子線実験装置、及びミュオン実験装置

共用装置

JAEAが設置し、運営する中性子線実験装置の内、「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に則り、運営(利用者支援業務)を登録施設利用促進機関(登録機関)が担っている実験装置

専用装置

実験装置を設置した第三者によって運営・維持管理される実験装置。ただし第三者にはビーム取り出し口を専有する対価として、専用装置の利用時間の一定割合を一般の利用者に提供していただく。


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ビーム利用区分

MLFの実験装置を常に最高の性能に保ち、多様なユーザーニーズに応えるために、「J-PARC装置」及び「共用装置」の利用には「一般利用」のほか「プロジェクト・装置利用」の区分を設け、最大限の研究成果を創出できるように努めています。また、専用装置には「第三者専有利用」と「一般利用」があります。

一般利用区分

一般利用課題(短期、長期)は、国内外を問わず幅広い利用者に開放することを目的に一般公開される区分です。

提案代表者(実験責任者)には、大学、民間企業および公的研究機関等に属する者がなることができます。また、指導者が認めた場合にはポスドクも課題を申請することができます。

大学院生(修士、博士)については一般利用課題(短期)に限り、指導教員が認めた場合に申請することができます。 学部生および所属機関のない方は提案代表者にはなれません。

プロジェクト・装置利用区分

J-PARC装置及び共用装置で、JAEA, KEK及び登録機関が主導的に利用、あるいは大学等と共同で利用する区分です。

提案代表者(実験責任者)は、JAEA, KEKの構成員、共用装置ではさらに登録機関構成員とします。KEKが進める共同利用ではKEKの規定に従い大学等の研究者も提案代表者になることができます。

第三者専有利用区分

茨城県が専用装置として中性子実験装置を設置し、産業利用を目的とした実験課題の公募を行っています。詳しくは、茨城県中性子ビームラインのページをご覧下さい。

ビームタイム利用区分

ビームタイムの配分

ビーム利用時間は、実験課題を募集し審査することにより利用者に配分します。

J-PARC装置及び専用装置の一般利用ビームタイム枠を利用する課題はJ-PARCセンターが、共用装置を利用する課題は登録機関が募集します。登録機関では、J-PARCセンターと一元的かつ利用者に開かれた課題審査体系を敷いており、課題審査に関わるJ-PARC委員会に対応する委員会を以下のように設置し、審査委員会を合同で開催しています。

  • J-PARC委員会: 中性子/ミュオン課題審査部会、物質・生命科学実験施設利用委員会
  • 登録機関委員会: 利用研究課題審査委員会、選定委員会


実験課題は全て課題審査部会/利用研究課題審査委員会で審査を行い、課題の採否、配分ビームタイム等を決めます。さらにMLF施設利用委員会/選定委員会が審査結果を確認します。 ビーム利用時間の配分はJ-PARCセンター及び登録機関が行います。