応力（引張）
試料環境機器
二軸引張試験機
二軸引張試験機は、二方向に様々な比率で応力を負荷できるため、単軸応力試験機と比べてより現実のプレス加工に近い応力負荷条件で金属材料の弾塑性変形特性を測定できる。金属材料の弾塑性変形特性は、ミクロ結晶組織（格子歪み、転位密度、結晶子サイズなど）に影響されるが、中性子イメージングと組み合わせた二軸引張試験では、二軸応力状態でのミクロ結晶組織の二次元分布を測定できる。
利用ビームライン：BL22
●装置スペック
二軸引張試験機の本体外観
二軸引張試験機に取り付けられた十字形引張試験片
十字形引張試験片の形状：ISOで定められた形状であり、十字形引張試験片の各腕部に7本のスリットが入っている。A=130mm, B=30mm, C=0.4〜10mm
高張力鋼板の二軸応力状態（σx:σy=1:1）での弾性、塑性、除荷の3状態の二次元格子歪み分布
メンバー
張朔源（CROSS, 中性子科学センター）
論文
[1] K. Kiriyama, S. Zhang, H. Hayashida, J. Suzuki, T. Kuwabara, "Development of a biaxial tensile testing machine for pulsed neutron experiments", MethodsX 6 (2019) 2166.