高温
試料環境機器
ニオブ高温炉
AS Scientific Products
温度範囲:室温~1500℃(真空), 室温~1000℃(ヘリウムガス中)
最大試料サイズ:35mmΦ×100mmH
取付け:真空槽:JIS400フランジ、ゴニオ:300Φ用
その他:
・AL窓
・ω回転(±180°)
運転実績:BL14, BL15, BL18
ニオブ(Nb)は中性子非干渉性散乱断面積が小さいのが特徴です。そのため、ニオブ高温炉は、ニオブ発熱体、遮熱体からの干渉性散乱によるBraggピークの現れる角度を避けて、元来は、非弾性散乱測定を行う三軸分光装置等で使われていました。しかし、MLFでは、高温炉外側に、検出器から試料のみが見込め、試料位置以外からの散乱は中性子吸収材により吸収されるよう設計された”揺動式ラジアルコリメーター*”を用いることで、ニオブ発熱体、遮熱体からの干渉性散乱によるBraggピークを取得することなく、広い散乱角にわたり測定することができます。
*M. Nakamura et al., "Oscillating radial collimators for the chopper spectrometers at MLF in J-PARC", JPS Conference Proceedings 8 (2015), 036011.
小角、反射率用電気炉
EURO-SYSTEM
窓材:アルミニウム
試料:主として、石英ガラス管のアンプル内に封じられ、温度上昇により融解する液体試料を想定している。固体のバルク試料も取り付け可能。
使用実績:BL15
内蔵するヒーターには2種類があります。
●小さな窓のヒーター
入射窓:φ10
散乱窓:散乱角±15°をカバー
温度:室温~1000℃(真空), 室温~900℃(ヘリウムガス中)
-参考文献 [1]
●大開口角のヒーター
散乱窓:散乱角±40°をカバー
温度:室温~800℃(ヘリウムガス中)
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メンバー
高橋竜太(JAEA, J-PARCセンター)
石角元志(CROSS, 中性子科学センター)
山内康弘(JAEA, J-PARCセンター)
石丸宙(JAEA, J-PARCセンター)
森水宏次(JAEA, J-PARCセンター)
坂口佳史(CROSS, 中性子科学センター)
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論文
[1] Y. Sakaguchi, S. Takata, H. Arima, R. Takahashi, "High temperature furnace for small-angle neutron scattering instrument at J-PARC", Journal of Neutron Research, 21 (2019) 29.